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労務者講習会(大正10年)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月4日更新

 豊かな産業社会を目指して、大正8年、半官半民の労資協調会が設立された。修養団の熱烈な同志・田沢義鋪が常務理事に迎えられ、大正10年に第1回労務講習会を開催。これは「労務者は労務者である前に人であり、資本家は資本家であるため前に人である」をモットーに、講師(大半が修養団講師)と受講生が寝食を共にして、心と心のふれあいを重視する講習会であり、実質的には修養団講習会であった。
 労務者講習会は大好評を博し、その基本となる修養団運動は三菱、三井、住友、日立、東芝、八幡製鉄所、秩父セメント、日東紡、大日本麦酒、朝日硝子、東京市電、さらには逓信局や海軍工廠などにも広がった。それぞれの職域には、修養団の連合会や支部が設立され、職場の美化活動、勉強会(向上会)などが活発に行われ、会員数も急速に増加していった。


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