のびのび自然と触れ合える
帰ってきて良かった
神奈川県→U・Iターン
俊吾さん(喜多方市出身) 真菜美さん(神奈川県出身)
大学の軽音楽サークルの先輩・後輩として出会い、結婚。神奈川県からお子さん二人と共に俊吾さんの地元喜多方に移り住む。
俊吾さんは大阪の会社に在籍しテレワーク。真菜美さんは市内IT企業(アクシス)に勤務。
神奈川県内の大学で知り合ったお二人は、結婚後も神奈川で暮らしていました。
「いずれは帰ってこようっていうのはあったんですよ」と俊吾さんが話すように、定年を迎えてから夫婦で喜多方に移ることを漠然と考えていました。二人のお子さんにも恵まれ、俊吾さんは医療用品の営業、真菜美さんはアパレルブランドに勤務していました。
そんな生活を送っていたところ、俊吾さんのご両親からもっと早く帰ってきてほしいと呼びかけがあったことをきっかけに、若いうちにUターンしようと考えるようになりました。
移住に向けて計画的に準備を進めるお二人は、神奈川で働きながら、喜多方での仕事を探します。
俊吾さんはなかなか希望にあう仕事が見つからない中、「テレワークだったらこっちに来ても仕事ができる」と、在宅で働けるマーケティングコンサルタントの求人を見つけ、見事転職に成功。コロナ禍をきっかけに完全テレワークに移行した大阪の会社でした。同僚とはほとんど直接会ったこともなく、連日ウェブ会議をこなすという今の時代を象徴するような働き方をしています。
一方、真菜美さんは、知り合いも少ない土地で「人間関係が構築できるように」地元企業で働くことを考えました。そこで喜多方の義母から紹介されたのが、たまたま市の広報紙に求人広告が載っていた市内のIT企業(アクシス)でした。「前職のアパレルでもEC(電子商取引)などITに関わる分野に興味があって、新しい挑戦がしたいと思いました」と未経験のIT業界に飛び込みました。
こうして令和2年、ご夫婦が30代前半のとき、4人家族は喜多方に移住しました。
テレワークの仕事を持ったまま移住したので「住む場所が変わっただけというイメージで安定していますね」と話す俊吾さん。最近『転職なき移住』ともいわれるケースです。
真菜美さんも「UIターン者の受入にも積極的な会社で働きやすいです。喜多方の人は最初はシャイだけど、仲良くなるとおおらかで優しい人が多いですね」とすっかり溶け込んでいます。
移住してからは、都会でなかなかできなかった家族でのキャンプにはまっています。3歳と6歳のお子さんは、虫や花が大好き。
「子供も連れてのびのびと自然と触れ合えるようになったのは帰ってきて良かったところですね」と話すお二人。家族みんなで『きたかたぐらし』を満喫しています。
※当インタビューは、2021年に行われたものです。