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私立喜多方図書館の設立(大正2)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月4日更新

旧市立図書館(昭和46年)の画像

旧市立図書館(昭和46年)

図 書 館 の 変 遷

私立喜多方図書館

明治33年(1900)5月10日、喜多方町は皇太子(のちの大正天皇)の慶事奉祝記念行事の一つとして、図書館の設立を町会(町議会)に諮り、その基本金として毎年10万円余を蓄積することを可決した。
 しかし、図書館はなかなか設置されず、それを遺憾に思った喜多方町長の原平蔵は、自分の所蔵する図書を提供し、さらに有志に寄贈を求め、大正2年(1922)2月1日、町費の補助を得て、原平蔵の私有地に自力で私立図書館を設立し、開館した。

喜多方町立通俗図書館

 大正12年(1923)4月、図書館は喜多方町に移管され、喜多方町立通俗図書館と称した。
 大正14年2月の紀元節に際して、文部省から優良図書館として選奨され、図書費補助として金50円の交付を受けている。
 昭和2年(1927)1月、町の条例を設け、金1万円に達するまで毎年指定寄付金および基本財産から生じる収入を積み立てることとした。また同年8月28日、それまでの原平蔵所有の建物から町立実践女学校(現・厚生会館の場所)の建物に移転した。
 昭和18年(1943)には、町立実践女学校の生徒が増加して校舎が狭くなったため、通俗図書館は元蚕種試験場に移転したが、昭和20年(1945)の終戦間際に、そこは第三陸軍研究所の事務所とされたため図書館の建物を失い、休館せざるをえなかった。
 昭和20年(1945)8月に終戦となったが、図書館はしばらくは休館のままであった。
しかし戦後、文化の高揚が叫ばれ、図書館の使命の重大であることに鑑み、昭和23年(1948)1月、旧消防屯所(現・NTTの場所)を図書館の建物として開館した。

喜多方町公民館図書部

 昭和24年(1949)9月1日公民館の発足により、町立通俗図書館を廃止して、喜多方町公民館に併せ、公民館図書部となった。
 昭和26年(1951)11月、保健所が新築移転したので、公民館図書部はその建物(旧警察署跡一に移転した。

喜多方市公民館図書部

 昭和29年(1954)3月21日、町村合併によって喜多方市が成立し、喜多方市公民館となった。
 昭和36年(1961)10月1日、厚生会館が新築落成したので、市立公民館図書部はそこに移った。
しかし、その2年後の昭和38年4月、公民図書部は厚生会館から再び蚕種試験場跡の建物に移され、独立館舎となった。

喜多方市立図書館

 昭和45年(1970)7月1日、公民館図書部は公民館から分離して、喜多方市立図書館となった。
 翌46年7月5日に条例が改正され、喜多方市立図書館は、喜多方地方広域市町村圏内の住民の利用に供することとなった。
 昭和47年(1972)4月26日、現在の館舎に移転し、5月22日から開館した。
 昭和51年(1976)4月1日、喜多方市立図書館の3階に喜多方市郷土民俗館が併設され、さらに昭和53年7月1日には同じく3階に喜多方市史編纂室が併設されることとなった。


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