会津って、
贅沢なんですよ
茨城県から移住(喜多方歴3年)
成田さんは愛知県出身。
東京芸術大学を卒業後、茨城県の大学院に進学。
現在は、アートに関わりながら、熊倉町にある「森姫農園」で働いています。
「初めて来たとき、バイクで会津坂下町から入ったんです。目の前に広がる雄国山の美しさに衝撃を受けました」と話してくれた成田さん。
成田さんは、喜多方で開催されたアートイベントをきっかけにこの地を訪れました。イベント期間中の滞在約2カ月で、喜多方での暮らしに惹かれたようです。「景色が最高で、食べ物も何を食べてもおいしい。ここで絵画の制作ができたら…と思って、結局そのまま居残ることにしたんです」と笑います。大好きな雄国の麓に住み始めました。
働く場所を紹介されたのは、熊倉町の「森姫農園」でした。オーナーの荒井千賀子さんも20年前に東京から移住してきました。
荒井さんは児童文学作家(ペンネームは千世繭子)。喜多方を取材したことで縁ができ、後に移住するまでとなりました。
「雄国山が大好きで、高台の農園からの眺めも毎日見飽きることはありません」と荒井さん。心底喜多方、特に雄国山を愛していることが伝わります。喜多方を好きな理由が二人とも同じで面白いです。
「バイクが動かなくなってしまった時、知らない人がわざわざ道を引き返して助けてくれたことがあって。ここは親切な人たちがとても多い」と成田さん。今では困ったときに頼れる人がたくさんできたと言います。
「暮らしは、土地だけでなく、そこに住む人との関係も大切かと思います。喜多方は、自然環境が豊かで、その中で育まれた人たちも気持ちが豊かな人が多いかもしれませんね。そして、喜多方ではそんな素敵な人たちと次々出会えるんです」と、うれしい言葉を聞くことができました。
森姫農園
住所:喜多方市熊倉町字沼乙ノ月里
電話:0241-22-2748
※当インタビューは、2019年に行われたものです。