五十嵐さんご家族

五十嵐 恵太さん・加奈子さん

良い意味で人が近い。
つながりを感じるまち。

　東京都から移住（喜多方歴8年）

　恵太さんは、山口県出身で美術大学を卒業し、移住前はWEBデザイナー。

　妻 加奈子さんは北塩原村出身で、移住前は都内で飲食業に携わっていました。

　現在は古民家を活用して開業した「食堂つきとおひさま」のオーナーで、他にも週末にはアート教室を開くなど、さまざまな活動をしています。

歴史や文化を感じる街並み

　加奈子さんの実家があるため、会津には良く来ていたという恵太さん。「今思えば、なんとなく通った小田付の通りなどに歴史や文化を感じて、良い街並みだと思っていました」と話します。また食べ物のおいしさにも惹かれたそうです。

　加奈子さんは、喜多方市内の高校を卒業後上京し、以来東京で16年間飲食業に携わっていました。結婚し、恵太さんが加奈子さんの地元である会津を気に入ったことがきっかけで、加奈子さんも地元の魅力を見直すことになりました。

　もともと自分の店を持ちたいと考えていた二人は、会津で店を開業することを「面白いかもしれない」と思ったそうです。そこで出会ったのが現在の「つきとおひさま」です。この物件に出会えたことも移住の大きな要因となったようです。

　「移住に際し、相談に乗ってくれた方が喜多方市にいて、建物の状態や周辺の環境、リフォームや暮らし方の提案まで、とても良くしてもらったこともあり、移住することに決めました」と五十嵐さん夫婦。

　当時そのお世話をした方は、現在、市の「定住コンシェルジュ」になっている金親丈史さんでした。金親さんは、市が首都圏で開催する移住フェア等に同行し、移住希望者からの相談対応を行うなど、移住を考える方のサポートを行っています。

人のつながりを感じるまち

　「お世話してもらった金親さんをはじめ、喜多方の人は良い意味で距離が近くて、人のつながりを感じます。」と恵太さんは言います。

　二人が引っ越してきたのは東日本大震災直後でした。「働きながらお店の準備を考えていたところ、喜多方で知り合った方々の助けがあり、仕事に就くことができた」と、当時を振り返ります。

　それから始まった喜多方暮らし。人のつながりは広がっていき、人づてに恵太さんのWEBデザインのスキルを知った方から仕事の依頼があったり、美術関係の仕事に関わることができたりと、人のつながりは活躍の場へと導いてくれているようです。

今ではすっかり喜多方の人

　喜多方で生まれ育った二人の子どもは、5歳と3歳。「うちの子に限らず、地域の子どもたちが成長したとき、帰ってきたい場所になれたら」と夢を語る五十嵐さん夫婦。その姿は、すっかり「良い意味で距離が近い喜多方の人」でした。

店舗情報

食堂つきとおひさま

住所：喜多方市字寺町南5006

電話：0241-23-5188

※当インタビューは、2019年に行われたものです。