インフルエンザにご注意ください
インフルエンザの感染にご注意ください
インフルエンザ(季節性インフルエンザ)が県内全域において流行しています。福島県が発表した福島県感染症発生動向調査週報2025年第45週(11月3日~11月9日)において、警報の目安である定点当たり報告数30を上回り、その後も増加しており「警報発令中」です。
会津管内においても感染者が大幅に増加しています。高齢者や持病がある方、子どもなどは、重症化や合併症のリスクもありますので、感染に十分注意してください。
インフルエンザの特徴
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。1~3日間の潜伏期間があり、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
子どもや高齢者、免疫力の低下している方は重症になることがあります。
インフルエンザは一般的に発症前日から、発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われています。そのため、ウイルスを一般的に排出している間は、外出を控える必要があります。
インフルエンザ陽性の場合は、発症後5日を経過しかつ解熱後2日(幼児は3日)まで外出を控えることが推奨されています。
インフルエンザの感染経路
接触感染:くしゃみや咳を手で押さえた感染者が周りの物に触れてウイルスが付着。感染していない人がそれを触り、ウイルスが付着した手で顔周辺を触ることにより粘膜から感染。
(主な感染源:ドアノブやスイッチなど多くの人が触る物)
飛沫感染:感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫とともに放出されたウイルスを、感染していない人が鼻や口から吸いこんで感染。
(主な感染場所:学校や満員の密室(エレベーターや電車)など人が多く集まる場所)
予防のために日常生活で工夫できること(新型コロナ対策にもなります)
インフルエンザを予防するためには、日頃からウイルスが体内に入るのを防ぐこと、ウイルスが入っても重症化しないように抵抗力を高めておくことが大切です。
予防接種
予防接種は感染の可能性を低くするほか、たとえ発症しても重症化を防ぐ効果があります。
こまめな手洗い
帰宅時や調理の前後、トイレの後、食事の前など、流水と石けんによるこまめな手洗いを習慣にしましょう。アルコール製剤による手指の消毒も効果的です。
十分な休養とバランスのとれた食事
体の抵抗力を高めるために睡眠をしっかりとり、栄養バランスのよい食事を心がけて体力を維持しましょう。
人混みや繁華街への外出は控える
インフルエンザの流行時は、重症化リスクの高い人や体調が悪い人、睡眠不足の人などは、人混みへの外出を控えましょう。
定期的な換気で空気を入れ替える
室内のウイルスを減らすため、定期的に換気を行いましょう。空気の出入り口を2か所作り、空気の流れをつくるのがポイントです。
マスクを正しく着用する
鼻からアゴまで隙間がないように覆います。人が集まるところでは不織布製のマスクを正しく着用し、咳やくしゃみが出るときは咳エチケットを徹底します。
かかったかな?と思ったら…
発熱や咳などの症状があるときは、外出を控え、仕事や学校を休んでください。
受診の際は、医療機関などに電話し、状況や症状を伝えた上で対応について相談しましょう。
自宅で療養する際は、こまめに水分補給をし、安静にして、睡眠を十分にとります。
重要化リスクの高い人は、早めにかかりつけ医に相談をしましょう。それ以外の方でも下記のような症状がある場合は受診を検討してください。
- 呼吸困難、息切れがある
- 顔色が悪い(土気色、青白いなど)
- 胸の痛みが続いている
- 嘔吐や下痢が続いている
- 症状が長引いて、悪化してきた
※医療機関を受診するとき
- 事前に電話などで相談する
- 不織布製のマスクを着用する
- できるだけ公共交通機関の利用は避ける
- 手洗いと手指の消毒を徹底する
<休日や夜間の相談先>
受診や救急車要請の必要性、家庭での対処法など、専門家による助言が受けられます。
#8000 「福島県子ども救急電話相談」 毎日午後6時~翌朝8時
#7119 「福島県救急電話相談」 毎日24時間
看病するときのポイント
家庭内で看病するときは、患者本人だけでなく、同居する家族の体調管理を一緒に行いましょう。
- 患者はもちろん、看病する人もマスクを正しく着用しましょう
- 看病後は必ず手を洗う、またはアルコール製剤で手指を消毒しましょう
- 患者が鼻をかんだティッシュやマスクなどはビニール袋に入れて、密閉してからゴミに出しましょう
- 室内の温度や湿度を適度に保ち、定期的に換気しましょう
- 患者と他の家族は、なるべく別の部屋で過ごしましょう
子どもが高熱を出した場合に起こりがちなこと
子どもが高熱を出した際に、意味の分からないことを言う、急に笑い出す、走り出す、部屋から飛び出そうとするなどの異常行動がみられることがありますので、発熱から少なくとも2日間は目を離さないようにしましょう。ほとんどは短期間で治まりますので、慌てず見守ってください。
ただし、そういった症状が長時間続いたり、けいれんを起こしたりすることがあれば、すぐに受診が必要です。不安なときは、かかりつけの病院に早めにご相談ください。
