3歳6か月児健康診査で目の屈折検査を実施します
令和5年6月の3歳6か月児健康診査から、子どもでも簡単に視覚検査ができる屈折測定機器(スポットビジョンスクリーナー)を使って、目の屈折検査を実施します。
弱視は子どもにとって最も頻度の高い問題の一つです。子どもの視力が発達する時期は3歳から5歳がピークで、6歳から8歳頃には完成するとされています。この時期に屈折異常や斜視などの問題があり治療が遅れると、視力が正常に発達せず弱視となってしまうことがあります。
子どもは見えにくさを自覚していないことが多く、家族も気づきにくいことが多いため、治療可能な弱視の見逃しをなくし、早期治療へとつなげることを目的に実施します。
【屈折測定機器「スポットビジョンスクリーナー」とは】
「スポットビジョンスクリーナー」は、近視・遠視・乱視などの屈折異常や屈折の左右差、瞳孔不同、斜視などをわずか数秒で発見できます。
【検査方法】
お子様は椅子に腰を掛け(保護者に抱っこされた状態でも可能)、カメラで写真を撮られる感覚で検査できます。機器のレンズを見るだけで検査が実施でき、1分もかからずに完了します。
引き続き家庭で行う視力検査と目のアンケートは実施します。より正確な検査結果を得るため、必ず実施し、当日の提出にご協力ください。
※機器での測定にはある程度誤差や限界があることをご理解ください。
【屈折検査で異常を指摘されたら】
紹介状を送付しますので、眼科を受診して精密検査を受けましょう。
精密検査では、視力、屈折、眼位などに異常がないかを調べます。
子どもの目の病気は本人が不自由を訴えないことが多く、治療が手遅れになってしまう恐れがあります。
見え方に問題がないようでも、必ず早めに眼科を受診してください。
屈折検査イラスト出典:日本眼科医会保健師等のための屈折検査導入マニュアル