指針の具現化と実践への期待
家庭に期待すること
心身ともに健やかな成長を願い、家庭の教育力の向上を図る。
(1)「教育の原点は家庭にある」ということを自覚し、学校・地域との連携を図る。
- 親(保護者)を対象とした学習機会や相談・支援体制の活用を図る。
(2)子育ては自分育てであることを自覚し、親(保護者)としてひた向きに生きる姿を子どもに示す。
- 母親の役割と、特に父親の役割を自覚し、共に協力しながら養育にあたる。
- 衣食住に対するしっかりした考えのもと、基本的な生活習慣を身につけさせる。
(3)一人ひとりが家庭を大切にし、強い絆で結ばれた家庭をつくる。
- 親子の触れ合いの場を多くし、家庭のよさ、楽しさをつくりあげる。
(4)子どもにおもねることなく、強い心と自立心を育て、良心に背かない生き方を育む。
- 自己実現の努力を惜しまず、自分の行動に責任を持つ子どもを育てる。
- 社会通念上「ダメなものはダメ」とする規範意識を育むとともに、是非を見分け、判断する心と行動力を培う。
地域社会に期待すること
公民館、各種団体等においては、地域の自然や伝統文化を生かし、かつ、幅広い人々とのふれあいを通し、地域で子どもを育てる力を高める。
(1)「地域の子どもは地域で育てる」という連帯意識を高める。
- 地域全体で子どもを見守り、励まし、育てていくという意識の醸成と活動を工夫する。
(2)活動を通して社会規範や他者への対応などの能力を高める。
- 笑顔やあいさつの輪が広がる温かい地域づくりを進める。
- 地域の異世代間、異年齢間の交流や地域の伝統文化を生かし、ふれあい活動の促進に努める。
(3)子どもの健全育成のため、安全で安心な望ましい地域環境づくりに努める。
- 健全育成に向けた取り組みと問題行動等の防止活動の推進を図る。
(4)ボランティア活動や福祉活動など、豊かな体験の機会を増やす。
行政や関係機関に期待すること
指針の具現化へ向け、推進計画を立て実践する。
(1)指針の普及啓発に努める。
- 各種公共施設、市内掲示板、各家庭等に指針の掲示を行う。
- 民間企業等の理解を深め、その活用を図る。
(2)親(保護者)を対象とする学習機会や相談・支援体制の充実を図る。
(3)指針の具現化と実践に努める。
- 幼稚園、保育所、学校(小、中、高)、社会教育の場等において具現化と実践を図る。
- 計画、実践、評価のサイクルをもとに改善を進める。
学校に期待すること
全教育活動において児童生徒個々の個性を生かしながら、自ら学ぼうとする心、自ら考え、判断し、行動する能力の育成を図る。なお、児童生徒のめざす姿として、「未来を拓(ひら)く喜多方人」を受け、行動目標「なかよく たくましく 生きる」を設定した。十分な活用を期待したい。
(1)命の尊さを理解させ、互いの個性を生かし、共に高め合いながら、徳、知、体、意(意志力)の調和のとれた人づくりに努める。
- 基礎基本の確かな習得と、真の学力と体力の向上を図る。
(2)専門職としての教師の意欲と実践的指導力のさらなる向上を図る。
- 実践的研修機会の設定とその充実に努める。
(3)郷土の自然や文化、歴史等を理解させ、家庭や地域との連携・協力のもとに道徳教育の充実を図る。
- 喜多方の自然や文化等への愛着と親しみを持てる教育に努める。
- 思いやりの心や強い心を育てるとともに、判断力や意志力、忍耐力、実行力を培う。
- 人として恥じない生き方をさせるとともに、社会規範を体得させ、責任感、正義感を養う。
(4)特色ある学校づくりの推進を図る。
- 学校課題や地域に根ざした教育活動等の充実を図る。
- 情報教育や奉仕、体験活動、読書活動の推進など、学校の実情に応じ重点化を図ったものとする。
(5)保護者や地域との連携による開かれた学校づくりを経営ビジョンに位置づけ、推進に努める。
- 地域参加型の学校づくりに努め、保護者や地域の方々とともに、人づくりを進める体制を確かなものとする。