人・農地プランから地域計画へ
これまで、地域での話合いにより、人・農地プランの策定を進めてきましたが、今後、高齢化や人口減少の本格化により農業者の減少や耕作放棄地が拡大し、地域の農地が適切に利用されなくなることが懸念される中、農地が利用されやすくなるよう、農地の集約化等に向けた取組を加速化することが、喫緊の課題であることから、令和4年5月に農業経営基盤強化促進法等が改正され、人・農地プランが「地域計画」として法定化されました。
このことを受け、喜多方市においても、地域での話し合いを促しながら、法令で義務付けられた令和7年3月までに、市の全域で地域計画の策定を進めて行きます。地域の皆様のご理解とご協力をお願いします。
人・農地プランから地域計画へ(農林水産省ホームページ)<外部リンク>
目標地図で将来を「見える化」
人・農地プランが法律に基づく取り組みとなり、「地域計画」と名称が改められました。
地域での話し合いにより、地域の農業の在り方や将来の農地利用の姿を明確化する地域計画を令和7年3月までに市内の全域で定めます。
具体的には、10年後(今回の策定は令和11年度)の目指すべき農地利用の姿として「目標地図」を作成し、1筆ごとの利用を「見える化」していきます。
地域の皆さんが守り続けてきた農地を、次の世代に着実に引き継ぐために、農作業がしやすく、省力化につながる農地の集積・集約化などの実現に向け、幅広い意見を取り入れながら、地域計画を策定することが求められています。
地域計画がなぜ必要?
市の農業就業人口は、平成7年からの20年間で約36パーセント(約2,500人)減少しました。
このままの減少が続くと、更なる高齢化や人口減少の進行により、農業者の減少とともに遊休農地や荒廃農地が拡大し、地域の農地が適切に利用されなくなることが心配されます。
こうした課題の解決には、まずは誰がどのようにして地域農業を守っていくのか、地域ぐるみで話し合いを重ね、将来の農地利用の姿について「目標地図」としてとりまとめ、この実現に向けて取り組んでいくことが必要です。
策定までのスケジュール
まず、農業委員会が、10年後までの農家の営農意向の把握と、「現況地図」の作成を行います。
集落では、この情報をもとに話し合い、地域の農業を持続させていくための方針として、「集落ビジョン」と、農地の集約化を図り、効率的で利用されやすくなることを目指した目標地図の素案を作成していきます。
協議の場(集落単位の話し合い)の開催予定はこちらをご覧ください。
区域の設定について
地域計画は、農業者の減少・高齢化等により担い手不在の集落が存在しており、地域農業の将来像となる「目標地図」に示す10年後には、担い手不在集落が拡大するおそれがあることから、農地の有効利用や効率的かつ持続的な農業生産について協議し、関係者の合意形成できる範囲などを踏まえ、町単位を基本とする次の13の区域において地域計画を策定して行きます。
1.喜多方・岩月 2.松山 3.上三宮 4.関柴 5.熊倉 6.慶徳 7.豊川 8.熱塩加納 9.塩川・姥堂 10.堂島
11.駒形 12.山都 13.高郷
これまでの人・農地プラン
これまで、農地の出し手や受け手の意向をアンケートにより把握し、中心経営体や将来の農地利用のあり方などを集落単位で話し合い、62の集落が参画し、54の人・農地プランが策定されました。
策定済の人・農地プラン
▽人・農地プラン策定実績(地区名・策定数)
喜多方…24
熱塩加納…2
塩川…19
山都…6
高郷…3
計…54
今回の地域計画では、これまでの人・農地プランをベースに、集落内の目標地図の作成に向け、再度、話し合いを進めることになります。