「極上の喜多方ラーメン」リブランディング事業について
1 概要
喜多方市では外国人観光客の更なる誘客に向け、観光庁の補助事業を活用し、「極上の喜多方ラーメン」リブランディング事業を実施しました。
市内ラーメン店や各関係団体、インバウンド専門家等のご協力を得て、これまでの喜多方ラーメンをインバウンド向けの特別な商品として磨き上げた「極上の喜多方ラーメンの開発や、開発商品を中心とした周遊プラン等を台湾に向けてPRし、国内外の誘客促進を図りました。
2 経緯
喜多方ラーメンは、日本三大ラーメンの一つに数えられ、醤油ベースであっさりとしたスープの味わいと、平打ち熟成多加水麺と呼ばれる一般的な麺よりも水分を多く含んだ麺が特徴のラーメンで、日本人にはなじみが深い食文化になっていますが、海外における知名度は未だ低い状態となっています。
このことから「喜多方ラーメン」というコンテンツをさらに普及、発展させるべく、地場産品をふんだんに活用したインバウンド向けの特別な喜多方ラーメンの開発やそのPRに取り組むこととなりました。
事業実施にあたっては、市内関係団体・関係者を中心としたメンバーで構成した「喜多方ラーメンリブランディング事業推進委員会」を設置するとともに、開発協力店舗を喜多方のラーメン提供店舗全店から募り、開発を推進しました。
3 極上の喜多方ラーメンについて
“地元でしか作れない・味わえないもの”をコンセプトにして、喜多方ラーメンの伝統や文化を踏襲しながら地元の特産品や食材を活用した一品を目指して開発、磨き上げを行いました。
使用する麺は、喜多方でも生産されている県産の「ゆきちから」と隣県の宮城県や新潟県で多く生産されている国内産の「夏黄金(なつこがね)」を活用し、国産小麦100%の中華麺を開発しました。
トッピングの目玉となるのは、今回、喜多方で生産されている希少なブランド牛「ふくしま会津牛」を活用したチャーシューです。地元産麹などを活用し調理した牛肉チャーシューは、見た目の豪華さだけでなく食べ応えも十分です。また、このチャーシューを作る際、発生する端材も副菜として提供する方針としました。
その他、喜多方の「喜」文字が入った“喜(よろこび)ナルト”や、喜多方の染型紙「会津型」柄の海苔をあしらい、喜多方の文化や伝統を印象づける仕上がりにしています。
食器は、すべて地元で販売されている漆器を活用し、喜多方ラーメン箸を食後にお土産としてプレゼントします。
現時点では、このコンセプトを満たすものを「極上の喜多方ラーメン~SUGOI~」とし、提供店舗が地元食材等を活用した独自のトッピングやアレンジを加えた商品を提供します。
構成内容について
構成 | 内容 | 地元要素 |
---|---|---|
麺 | 市でも生産されている県産「ゆきちから」と 国産の「夏黄金(なつこがね)」を活用した国産100%の中華麺 |
市・県産小麦 地元製麺所 |
チャーシュー | 喜多方市産「ふくしま会津牛」を地元産麹などで 熟成させた牛モモ一枚チャーシュー |
ブランド牛 醸造品 |
海苔 | 喜多方の伝統的染型紙「会津型」柄の海苔 | 会津型 |
ナルト | 「喜」文字が入った喜(よろこび)ナルト | 漢字のまち |
副菜 | ふくしま会津牛のひき肉を活用した副菜 | ブランド牛 |
トッピング | 地場産品などを活用した提供店舗独自のトッピング | 地元産品等 |
漆器 |
喜多方で販売されている漆器を活用 |
漆器 |
価格 | 3,000円(税込)で販売 |
販売店について
「極上の喜多方ラーメン」は、令和6年2月から上記内容を基本とし、その店独自のアレンジやトッピングを加えた商品の提供を開始しました。
現時点では、以下の3軒で販売しています。
なお、販売形態については、地元産の希少性の高い商品を良い状態で提供する高付加価値商品となることから、予約制での販売開始となります。
販売店 | 住所 | 備考 |
---|---|---|
活力再生麺屋 あじ庵食堂<外部リンク> | 喜多方市豊川町米室字アカト5246-54 | 令和6年2月17日から予約、2月20日から提供開始 |
喜多方ラーメン来夢 本店<外部リンク> | 喜多方市字稲荷宮7 | 令和6年2月27日から予約、3月1日から提供開始 |
農家レストラン 塩川屋<外部リンク> | 喜多方市字一丁目4544 | 令和6年2月27日から予約、3月1日から提供開始 |
※商品の詳細、予約方法等については各店舗のHP等をご覧ください。
4 情報発信について
メディア向け発表会や販売発表会によるPR
新聞 | テレビ | Web媒体 | 計 |
---|---|---|---|
9件 | 6件 | 88件 |
103件 |
令和6年2月17日には、商品の販売発表会を開催、市内関係団体や生産団体の代表者をお招きし、各販売店舗の代表者による商品の説明を行うとともに、開発商品の試食をしていただきました。
台湾のインフルエンサーによるPR
今回の事業では、海外向けに活用できる画像や動画などを作成するとともに、台湾で大きな影響力を持つインフルエンサーを活用し、今回開発した商品を中心とした観光モデルルートの記事や動画をSNS等で発信しました。
現時点で、台湾の方を中心に12万人以上の方にご覧いただいております。
Instagram(記事)<外部リンク> (動画)<外部リンク> Facebook(記事)<外部リンク> (動画)<外部リンク> youtube(動画)<外部リンク>
5 今後について
極上の喜多方ラーメン提供希望店の募集について
この極上の喜多方ラーメンがより多くの店舗で提供していただけるよう、事業で作成した開発レポートやノウハウを、市内ラーメン提供店へ提供し、新たに取り組む事業者を募集しています。
「極上の喜多方ラーメン」に係る希望調査について
※ 市内ラーメン提供店向けの調査となります。市内ラーメン提供店舗の方は、これまで送付させていただきました「開発レポート」や「極上の喜多方ラーメン」に係る希望調査などの資料を御覧いただき、御回答くださるようお願いいたします。
地産地消や地場産品活用による産業振興について
今回の開発商品はふんだんに地元産を活用しており、この取組が拡大することで地産地消の推進につながると考えられることから、麺の原料となる小麦をはじめ、ふくしま会津牛や地元産豚肉、地元野菜や特産品の更なる活用など、ラーメン店だけではなく、生産、流通、加工事業者などが一体となり、継続的に取り組む形の産業振興を図っていく予定です。
今後は、販売の状況や消費者からの意見などを取りまとめ、多くのラーメン店で取り組むことができるよう引き続き支援するとともに、ホームページや観光・物産店、海外におけるPRを実施し、喜多方ラーメン全体の振興を図っていきます。
6 報道関係・取材希望について
本事業について取材をご希望の方については、お問い合わせフォームに必要事項を入力してご送信されるか、電話・FAX等でご連絡くださるようお願いいたします。
お申し出の内容を確認後に担当から取材対応についてご連絡差し上げます。
なお、商品の内容の取材については、上記販売店様に直接にお問い合わせください。