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ジカウイルス感染症

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年5月19日掲載

ジカウイルス感染症

 中南米を中心に、ジカウイルス感染症が多数報告されています。
ジカウイルス感染症はデング熱およびチクングニア熱と同様、蚊を介して感染します。また、ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。
 詳細については、厚生労働省ホームページ ジカウイルス感染症について<外部リンク> をご参照ください。

重要なお知らせ

妊婦と妊娠の可能性のある女性へ

 妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連が示唆されていることから、妊婦および妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。
※世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。

流行地域へ渡航される方へ

 性行為により男性から女性パートナーへの感染した事例が報告されてます。性行為感染のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

流行地域から帰国された方へ

 流行地域からの帰国者は、症状の有無にかかわらず、虫よけ剤の使用など蚊に刺されないための対策を少なくとも2週間程度は特に注意を払って行うことが推奨されます。
 流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず、最低4週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。
 流行地域から帰国した女性は、帰国後最低4週間は妊娠を控えることを推奨します。

※世界保健機関(WHO)は、2016年2月18日、 流行地から帰国した人は、帰国後少なくとも28日間、より安全な性行動をとるか、性行為の自粛を検討するよう勧告しています。

ヒトスジシマカ(国立感染症研究所)       ヒトスジシマカ2

                 ヒトスジシマカ (国立感染症研究所)

ジカウイルス感染症に関するQ&A (厚生労働省ホームページより)

ジカウイルス感染症とは、どのような病気ですか?

 ジカウイルス感染症は、ジカウイルス病と先天性ジカウイルス感染症をいいます。 ジカウイルス病は、後天的に、ジカウイルスが感染することにより起こる感染症で、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛などが主な症状です。
 ジカウイルスは母体から胎児への感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障がいを起こす可能性があります。

どのようにして感染するのですか?

 ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染します(蚊媒介性)。基本的に、感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが、輸血や性行為によって感染する場合もあります。また、感染しても全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあります。
妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性があります。

世界のどの地域が流行地ですか?

 アフリカ、中南米、アジア太平洋地域で発生があります。特に、近年は中南米等で流行しています。詳しくはジカウイルス感染症の流行地域<外部リンク>を確認してください。

日本国内での発生はありますか?

 日本国内で感染した症例はありません。海外の流行地域で感染し、発症した症例が、 2013 年以降、8例(うち、今回の中南米の流行後は5例)国内で見つかっています。

感染を媒介する蚊は日本にもいますか?

 ヤブカ属のネッタイシマカやヒトスジシマカが、ウイルスを媒介することが確認されています。ネッタイシマカは、日本には常在していませんが、ヒトスジシマカは、日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)でみられます。

治療薬はありますか?

 ジカウイルスに対する特有の薬は見つかっておりません。対症療法となります。

罹ると重い病気ですか?

 ジカウイルス病は、感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。症状は軽く、2~7日続いた後に治り、予後は比較的良好な感染症です。

妊婦や胎児にジカウイルス感染症はどのように影響しますか?

 ブラジル保健省は、妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症に関連がみられるとの発表をしており、 2016 年1月 15 日には、米国 CDC が、妊娠中のジカウイルス感染と小頭症との関連についてより詳細な調査結果が得られるまでは、流行国地域(問 3 参照)への妊婦の方の渡航を控えるよう警告し、 妊娠予定の女性に対しても主治医と相談の上で、厳密な防蚊対策を推奨しました。 1 月21日には、 ECDC (欧州疾病対策センター)は、流行地域への妊婦および妊娠予定の方の渡航を控えることを推奨しました。世界保健機関(WHO)は、 2 月 1 日に、緊急委員会を開催し、小頭症およびその他の神経障がいの集団発生に関する「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態( PHEIC )」を宣言しました。また、3月8日に、第2回目の緊急委員会を開催し、渡航に関して以下の勧告等を発表しました。

○ジカウイルスの伝播がある地域等への(からの)渡航や貿易についての一般的な制限はない。
○妊婦はジカウイルス感染症が発生している地域への渡航をしないよう勧告される。ジカウイルス感染症が発生している地域に住んでいるまたは渡航するパートナーのいる妊婦は、妊娠期間中は、安全な性行為を確保するか性行為を控える。
○ジカウイルス感染症が発生している地域へ渡航する人は、可能性のあるリスクや蚊による刺咬の可能性を低くするための適切な措置についての最新の勧告を入手し、帰国後は、伝播のリスクを下げるため、安全な性行為を含めた適切な対策をとる。
○WHOは、ジカウイルス感染に関するリスクの性質や期間についての情報とともに渡航についてのガイダンスを定期的に更新する。

 WHOは3月31日、米国CDCは4月13日、これまでの研究結果からジカウイルス感染が小頭症等の原因となるとの科学的同意が得られたと結論づけました。
 なお、現在、小頭症や他の神経障がいとジカウイルスとの関連についての更なる調査が行われています。

流行地域へ渡航をする場合は、どのように予防すればよいですか?

 海外の流行地域にでかける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。長袖、長ズボンの着用が推奨されます。また蚊の忌避剤なども現地では利用されています。
妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障がいを来すことがあることから、妊婦および妊娠の可能性がある方については、流行地への渡航を控えた方がよいとされています。やむを得ず渡航する場合は、主治医と相談の上で、厳密に蚊に刺されないようにする対策を講じることが必要です。また、性行為感染のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は、症状の有無にかかわらず性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

予防接種はありますか?

 ジカウイルス感染症に有効なワクチンはありません。

海外旅行中(流行地域)に蚊に刺された場合はどこに相談すればよいですか?

 すべての蚊がジカウイルスを保有している訳ではないので、蚊に刺されたことだけで過分に心配する必要はありません。
  心配な場合は、帰国された際に、空港等の検疫所でご相談ください。また、帰国後に心配なことがある場合は、最寄りの保健所等に御相談ください。なお、発熱などの症状がある場合には、医療機関を受診してください。

日本国内でジカウイルスに感染する可能性はあるのでしょうか?

 日本にはジカウイルスの媒介蚊であるヒトスジシマカが秋田県および岩手県以南のほとんどの地域に生息しています。このことから、仮に流行地域でウイルスに感染した発症期の人(日本人帰国者ないしは外国人旅行者)が国内で蚊にさされ、その蚊がたまたま他者を吸血した場合に、感染する可能性は低いながらもあり得ます。
 ただし、仮にそのようなことが起きたとしても、成虫は冬を越えて生息できず、限定された場 所での一過性の感染と考えられます。(ヒトスジシマカは卵で越冬しますが、ウイルスがその卵の中で越冬するという報告はありません。)
 なお、ヒトスジシマカは、日中、野外での活動性が高く、活動範囲は50~100メートル程度です。国内の活動時期は概ね5月中旬~10月下旬頃までです。