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子宮頸がんってどんな病気?

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月9日更新

近年、39歳以下の日本人女性で子宮頸がんの発病や死亡が増えています。子宮頸がんは、女性なら誰でもかかる可能性のある病気。実は20~30歳代の若い女性に乳がんに次いで多いがんです。

子宮頸がんのできる部位

子宮の入り口にできるがんです。原因やがんになる過程がほぼ解明されており予防する手段があります。

原因はヒトパピローマウイルス(HPV)

子宮頸がんの発症は、その多くにヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関連しているとされています。
HPVは、約80%の女性が生涯のうち一度は感染するごくありふれたウイルスですが、免疫の働きなどで自然に治る人がほとんどです。しかし一部の人で持続感染し、「前がん病変」に、その一部ががんに進行します。
なお、HPVの主な感染経路は性交渉と考えられています。

早期に発見すれば・・・

子宮頸がん検診では、がんになる前の「前がん病変」や、ごく初期のがんを高精度に発見できます。
この段階であれば、「円錐切除」という狭い範囲の簡単な手術で完治することが多いです。この段階の治療であれば、妊娠や出産も可能です。

子宮頸がんへの進行例

先進諸国では60~80%の女性が受診していますが、日本の女性の受診率は他の先進国に比べると低いです。

予防は健診とワクチンで!

子宮頸がんは検診とワクチンで予防が期待できます。

検診の効果

子宮頸がんは、初期の段階ではあまり自覚症状が現れません。

大人になったら定期的に検診を受けましょう。

「前がん病変」なら、子宮を摘出せずに治すことができます。

検診

1 ブラシやヘラで頸部の細胞をこすりとる

2 顕微鏡で診断

・受診者の1%が前がん病変またはがんの疑い

・さらにこの10%にがんを発見

検診はいつから?

20歳になったら、2年に1回定期的に検診を受けましょう。

ワクチンの効果

多種類あるHPVのなかで子宮頸がんの原因の50%から70%を占める16,18型の感染に対し高い予防効果があるとされています。(感染前に接種される必要があります。)

接種する対象は?

予防接種法により、原則無料の「定期接種」に位置づけられています。
小学6年生から高校1年生の女子が対象です。(6か月の間に3回接種)

ワクチンの副反応について

子宮頸がん予防ワクチンの副反応については、ワクチン接種の有効性と比較した上で、定期接種を中止するほどリスクが高いとは評価されていませんが、積極的な接種推奨を一時的に差し控えています。定期接種の対象であることには変わりありません。
(2019年6月現在)

「子宮頸がんワクチン」に関する情報はこちらから

厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/<外部リンク>

“子宮頸がん”は治る病気になりつつあります。

 地域がん登録における子宮頸がんと診断された患者の5年相対生存率は73%です。

(2006~2008年診断例)

 

公益財団法人がん研究振興財団「やさしいがんの知識2019」 [PDFファイル/715KB]

 

 

 

 

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