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「がん検診」の理解を深めましょう!

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年9月5日更新

がんによる死を防ぐためには、 「がん検診」 で早期がんをみつけて、 適切な治療を行うことが重要です。

がんの早期発見は大前提ですが、がん検診だけで、すべてのがんを100%正確に見つけられるわけではありません。
また、近年、日本ではまだ推奨されていない最先端の医療機器で検査を受けた場合、必ずしも治療の必要がないがんが発見されることもあります。
例えば、「死亡につながらない、治療する必要性があまりないがん」だと診断された場合でも、一度がんと診断されれば、心身の負担は計り知れません。
重要なのは、死亡につながってしまうようながんを、症状が出る前に早期に発見し、治療することで死亡率を確実に下げることです。

「検診を受けることで、がんの死亡率が下がる」ことが科学的に証明された検診があります。

日本で推奨されている有効な「がん検診」は、次のとおりです。

臓器 検診方法 対象者 受診間隔
「出典:厚労省がん予防教育およびがん検診実施のための指針」(平成28 年2 月4 日一部改正)より
問診、胃部エックス線検査または胃内視鏡検査 50歳以上 2 年に1回
子宮頚部 問診、視診、子宮頚部の細胞診、および内診 20歳以上 2 年に1回
乳房 問診、乳房エックス線検査(マンモグラフィ) 40歳以上 2 年に1回
問診、胸部エックス線検査、喀痰細胞診検査※ 40歳以上 1 年に1回
大腸 問診、便潜血検査 40歳以上 1 年に1回

※ ただし、喀痰細胞診は、原則50 歳以上で喫煙指数が一定以上の方

 

検診は定期的に

がん検診を受けて「異常なし」となった場合でも、次回の検診を受けることが重要です。
また、「異常あり」と判断された場合は、必要以上に恐れずに、必ず精密検査や診断・治療を受けてください。
気になる症状がある場合は、次の定期検診を待たず、ただちに医療機関を受診しましょう。

推奨された検診であっても万能ではありません

次のようなことが起こる場合があります。

  • 検診や精密検査に伴う、偶発症出血や腸管穿孔
  • 偽陽性(誤ってがん疑いありと判定されること)
  • 偽陰性(誤ってがん疑いなしと判定されること)

がん検診に関するよくある質問

質問  現在、さまざまな新しいがんの検査法が紹介されていますが、日本で推奨されていないのはなぜですか?
回答  治療薬がその治癒効果を十分に評価された後に患者さんに適応されるように、検診も死亡リスク減少効果を示す確かな証拠が示された検査である必要があるからです。

質問  がんが心配です。もっと早い年齢から頻繁に受けてはいけないのでしょうか。
回答  推奨されている受診間隔や対象年齢で受診することが望ましいです。デメリットが最も少なくなる間隔と年齢が設定されています。守らないことで、検診の効果が保証されないなど、デメリットが大きくなる場合があります。

出典:公益財団法人がん研究振興財団 国立がん研究センターがん対策情報センター客室研究員 齋藤 博 監修

さらに詳しく調べたい方はこちら→がん情報サービス<外部リンク>


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