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ギフチョウ、キマダラルリツバメを本市の天然記念物に指定しました!

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年3月4日掲載

 令和2年2月18日、日本国内の希少なチョウとして知られる「ギフチョウ」と「キマダラルリツバメ」を、本市の天然記念物に指定しました!

 「ギフチョウ」とは、春に羽化する小型のアゲハチョウで、氷河時代からの形質を残すと言われる貴重なチョウです。
 「キマダラルリツバメ」とは、初夏に羽化するシジミチョウ科の一種で、羽の色や模様に特徴のある美しいチョウです。

 これらのチョウは、生態的特徴や希少性、学術的特徴から、本市にとりまして価値の高い大変貴重なものです。
 そのため、本市の天然記念物に指定し、今後、保護を進めてまいります。

 貴重な生物とその環境を守るため、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いします。

 ※これらのチョウ(卵・幼虫・さなぎを含む)を捕獲・採取することは、喜多方市文化財保護条例違反となります。

ギフチョウ  キマダラルリツバメ  
ギフチョウ                  キマダラルリツバメ

「ギフチョウ」「キマダラルリツバメ」とは? 

 ギフチョウ(Luehdorfia japonica Leech)はアゲハチョウ科の一種で、別名で「春の女神」とも呼ばれる美しいチョウです。
羽に黄白色と黒い縦縞模様が見られ、後羽には尾状突起をもつなど、原始的な特徴を備えたチョウです。日本の固有種で、本州のみに分布し、秋田県から山口県にかけての里山で生息が確認されています。幼虫はウマノスズクサ科カンアオイ属を食草とするため、卵もこれらに産み付けられます。さなぎは3月下旬から5月中旬にかけて羽化し、カタクリ・サクラ類・スミレ類の蜜を吸います。

 会津地域のギフチョウは、明治37年(1907)に会津坂下町の新国豊七が西会津町の山中において採集し、学会に紹介されたことからその存在が知られました。会津産のギフチョウは他産地では見られない特徴を持ち、その学術的価値は高いものです。福島県の準絶滅危惧種に選定されています。

カンアオイに産み付けられたギフチョウの卵 ギフチョウ標本
カンアオイに産み付けられたギフチョウの卵  ギフチョウの標本

 キマダラルリツバメ(Spindasis  takanonis  Matsumura)はシジミチョウ科の一種で、羽の表面は青藍色、裏面は黒い虎班模様のある淡黄色を持つことからこのような和名で親しまれているチョウです。幼虫はキリやサクラ類の古木に、アリの一種であるハリブトシリアゲアリがつくった巣の中で越冬し、6月から7月上旬にかけて羽化、産卵します。日本産の蝶類の中でも生息域はかなり限られており、現在国内で確実に確認されている地域は、岩手県陸中地方、福島県会津地方、京都府の丹後地方から京都市にかけての地域、鳥取県因幡地方を挙げることができます。

 本市のキマダラルリツバメは羽の模様の特徴から東北亜種という種類に分類されますが、同時に関東亜種の特徴を備える個体も混在しており、その中間産地として重要な存在です。ギフチョウと同様に、福島県の準絶滅危惧種に選定されています。

翅を開いたキマダラルリツバメ ハリブトシリアゲアリ
羽を開いたキマダラルリツバメ        ハリブトシリアゲアリ

貴重な生物を守るために

 これらのチョウは生息できる環境は大変限られています。いずれも里山に生息し、ギフチョウは落葉広葉樹林でかつ幼虫の食草であるカンアオイ属が自生すること、キマダラルリツバメはキリ、サクラ類の古木があり、羽化するまで共生するハリブトシリアゲアリも生息していなければなりません。

 このように貴重な存在である両チョウを守るために、私たちができることはなんでしょうか。開発行為の規制や心ない採集行為の禁止はもちろんですが、何よりも自然を保護するそれぞれの思いやりが大切です。
 皆さまのご協力をお願いいたします。

 

 


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