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令和3年3月22日開催分(市長公室)の主な内容

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年3月31日掲載

1 団体

⑴ 高齢者の「足の確保」の公的助成の早期具体化・実施について
⑵ 高齢者の補聴器購入の公的助成の早期具体化・実施について

〈市 民〉 高齢者の「足の確保」及び「補聴器購入」への公的助成の早期具体化・実施について、議会へ請願したところ採択となったので、できる限り早く具体化してほしい。

 高齢者の社会活動への参加促進や公共交通の利用促進のため、65歳以上で移動手段を持たない方への利用料金の公的助成の拡充、無料乗車を要望しているが、運転免許証を返納し、支援制度によりタクシー券をいただいても1、2年で終わってしまう。今回の高齢者お出かけ支援事業により循環バスやみんべえ号の利用増加が見込まれ嬉しいことだが、塩川、山都、高郷の各地区の方々が喜多方地区や熱塩加納地区並みのサービスを受けるため、路線バスやJRの無料化など、湯川村のように路線バスやタクシーへの助成を考えてほしい。

〈市 長 〉 少子化・過疎化が進み、採算が合わないなど、運行事業者の経営上の問題から路線バスが廃止となった。しかし、家族や地域を守りながら、この喜多方を築いてきた方々に対し、請願の採択も踏まえ、他の地域を参考にしながら少しではあるが財政支援を進めてまいりたい。例えば、再生可能エネルギーを運営し、その収益の一部を高齢者の移動手段確保に助成するなどを参考に、限られた財源を考慮し少しずつ窓を開きながら、皆さんの考えにお応えできるようにしたい。

 高齢化率が高くなっているが、悪いことではない。経験豊かな方々がこの地で元気に過ごしているということは、喜多方の財産だ。将来、孫やひ孫もこの地域に住み続け希望を語れるよう、経験を活かしながら喜多方の未来を指導していただける方々を増やしていきたい。

 これらは、行政だけでできる問題ではない。一人暮らしの方々は、交流の機会が少ないので、市内各地域に支え合い会議を作るべく取り組んでおり、今、6つの組織ができたところだ。足りない部分や行政で気が付かない部分は、皆さん方の指導をいただきながら少しずつではあるが実現に努めてまいりたい。

 先日、私も町中循環バスに乗ってみた。病院や買い物等は便利だと思うが、1回200円なので、75歳以上の方に限定し助成制度を作った。今、実証実験中なので、うまく行かない場合も考えられるが、利用者数が多く、また市の助成等があり経営的に大丈夫だとなれば、定期便となる。コロナが終息すれば移動も多くなるので、この支援事業を新年度から実施し循環バスやみんべえ号の利用促進につなげてまいりたい。

〈市 民〉  免許証を返納したので、この循環線には期待していた。初めの頃は、利用者が少なかったが、最近は増えてきた。徐々に利用方法がわかって来たので、福祉センターの行事にも参加してみたいと思っている。まだ、不便なところはいろいろあるが、ありがたいと思うことが多くなった。この事業は、元気な高齢者に対する支援で、とても大切だと感じているので、助成も含め、ぜひ継続してほしい。なお、アンケートにも書いたが、市役所にバス停が無く不便だ。また、大型バスは手すりにつかまっての乗降が大変なので、もう少し小型だと楽になる。

〈市 長〉 低床バスだといいのだが。国の制度を利用し、環境にやさしい電気自動車や5名程度の小さな車など、歴道のような細い道路も小回りよく走れるものもあるので、今後それらも検討したい。私も駅前から乗車したが、市役所にバス停が無く、降りられなかった。

〈市 民〉 高齢者にとってはタクシー助成の要望も非常に強い。路線バス助成券でタク シーも乗れるような制度も考えていただきたい。

〈市 民〉 山都では、タクシーやデマンドバスの利用者が多い。デマンドでは、用足しができないとの意見もあるので、以前からタクシーへの助成をお願いしている。今回、デマンドや循環バスへの助成とあわせ、なぜ、タクシーへの助成はないのか。非常に残念だ。介護を受けている方や障がい者へのタクシー助成はあるが、一般高齢者には助成が無いので、せめて75歳以上の方へ助成できないか。

〈市 長〉 免許返納者へのタクシー助成は、一定期間で終わってしまうので、何か方法がないか考えている。地域支え合い会議等で元気な方々に保険代やガソリン代、日当等を支払いながらタクシーに代わる手段としてどうかとも考えている。

 タクシー助成は、事業者への支援でもあると思うので、全体的に経済を循環させるためにも必要だと思う。業界からも要望が出ていると思うので、総合的に考えながらやりたいと思うが、なかなか財政的に厳しい状況だ。

 買い物や病院への通院等、移動手段の確保は、高齢者にとって大きな活力源になる。これまで一人暮らし高齢者への除雪券事業等を実施してきたので、今度はタクシーかと思っている。

〈市 民〉 市の高齢化率は、34.9%だ。この方々が生き生きと町の中で買い物したり、公共施設を利用したりすれば、活気ある町になると思うので、ぜひ足の確保をお願いしたい。

〈市 長〉 団塊の世代が75歳の後期高齢者となる2022年、来年が大きな変化の年になる。国を作ってきたのは国ではなく、地方の方々であり、それぞれ特徴ある地域を 作ってきた訳なので、2022年問題について、もっと心のこもった事業が必要だなど、全国や県の市長会等を通じて、さまざまな提言をしてまいりたい。

 高齢者が外出し買い物をするということは、商店も助かるし欲しいものが手に入るということで高齢者の気持ちも明るくなる。引き続き頑張ってまいりたい。

〈市 民〉 実際に循環バスを利用し便利だと思っているので、これを誰かに教えてあげたい。立派なチラシでなくてもいいので、バスの座席の後ろにでも置いていただけたら勧めやすくなる。図書館にもチラシが無かったし、スタッフも全く分かっていなかったので、よろしくお願いしたい。

〈市 長〉 5月から始まるので、時間等を記載したチラシを全戸配布しようと考えている。

〈市 民〉 次に、高齢者の補聴器購入の件だが、公的助成の早期具体化・実施に向け、ぜひよろしくお願いしたい。

〈市 長〉 補聴器そのものも低額になってきた。さまざまな制度があり対応しているが、そこに該当とならない方もたくさんいると思う。

〈市 民〉 低額なものは単なる拡声器のようなものだ。一人一人に合うものは、50~60万円する。そういうものでないと、雑音が入ってよく聞こえない。

〈市 長〉 聴覚障がいや障がいをお持ちの方々にとって暮らしやすい町にしたい。昨年、手話言語条例を作ったが、これまで行政サービスを受ける際、窓口での筆談では難しかったので、昨年、会津ではじめて手話通訳者を配置した。聴覚障がいをお持ちの方は、苦労も多いと思うので、耳鼻咽喉科の先生や、喜多方医師会とも相談し、また先進事例等も参考にしながら、何でも一挙には難しいので、徐々に検討してまいりたい。

2 個人

⑴ 山ぶどう事業の拡大に関する提案について
⑵ 若者が新規就農に取り組みやすい体制整備について

〈市 民〉 2年前に就農し、きゅうり農家をやっているが、農業で何かいろいろやれないかと考え、仲間と一緒に山ぶどうを5年計画で進めている。熊倉町の道地で  やっているが、喜多方でも栽培をできることをPRしたい。商品化できるようであれば、市でもPRしていただき、生産者を拡大していってほしい。山ぶどうは3年かかる。5年くらいを目途に商品化を目指し、あれこれ取り組んでいる。

〈市 長〉雄国では、ナツハゼなど、いろいろやっており、中には商品化したものもある。1つの良いアイデアだと思うが、量が無いと難しいか。また、北塩原では、どのくらい作付けしているのか。

〈市 民〉 量が無いと難しい。北塩原では1人が取り組んでいるが、15本くらいだ。100%ジュースなので収穫量からすると200本程度だ。ふるさと納税の返礼品として出せればいいという思いでやっているが、やはり、個人ではなかなか難しいので、今、仲間を増やそうと取り組んでいる。

〈市 長〉 採算を度外視してまではできない訳だ。メインは、何か。

〈市 民〉 山ぶどうだけではなく、きゅうりもやっている。会津きゅうりとしてブランド化できないか模索中だ。     

〈市 長〉 良いアイデアだ。消費者が自然志向であり、無農薬など、健康食品に興味を  持っている。山ぶどうは、ポリフェノールが通常のブドウの2倍ある。

〈市 民〉 今年、20本の作付けをするが、100%ジュースにした場合、200~300本程度しか作れないので、どんどん広めて行きたい。ジュースを加工する場所等についても、事業化に向け話を進めていきたい。

〈市 長〉 クラウドファンディングということで、寄附を募る手法もある。傾斜地でも、石があるところでも良いので、雄国が一番適していると思う。

〈市 民〉 本来ならば、標高が高い山奥でやるのがいいらしいが、そこでないとできない訳ではない。北塩原の北山より、私が作付けしている場所の方が標高は高い。北山ような標高の低いところでも普通に収穫できるし、糖度も20度と結構高い。

〈市 長〉 その方は、ビン詰めなどの加工もやるのか。

〈市 民〉 ビン詰めは、田島方面の業者に頼んでいる。喜多方でジュースを作っている方もいるし、また、そこまで運ぶことを考えると、何とか喜多方でできないものか。

〈市 長〉 雄国パイロット事業で農道や水路など条件も整っており、農業振興を図る上でも、そういう場所でやるのは非常に良いことだ。あとは、仲間を増やすことが課題か。

〈市 民〉 若い人たちに声掛けをし、やりたいという人はいるのだが、そこがもう1つの課題だ。熊倉で農業を大きくやっている方の話だが、会津で農業をやるため、通年雇用を目指してやっているが、冬はなかなか難しい。水耕トマト等は、社員の給料のためにやっているだけで、儲けはないとのことだ。農協の補助等を利用すれば良いのだが、若い人は、そういった制度も知らない。

〈市 長〉 彼のような若者が他の若者に興味を抱かせるようにしてくれた。農業振興を図る上では、欠くことはできないし、新たな商品開発という視点から見れば良い取り組みだ。中山間地域では、畑が荒れたり、耕作しなかったりしているところが増えているので、それらを利用できればいいのだが。協議会を作ってやるなり、いろいろな方法が考えられると思うが、行政として農業は基幹産業であり、生命産業と位置付けて取り組みを進めている。血を作り、肉を作り、人間の体を作っていくのは、食べ物なので、害のない食べ物を食すことによって、健全な体を作っていく。このような方針で、取り組みを進めているので、ぜひ頑張っていただきたい。また、提言頂いた内容については、苗木の補助など事業が該当するか確認する。

〈市 民〉 新規就農で該当するものもある。若者が集まって話しをするのだが、補助金をあてにしている考え方の人もいる。この考え方が全て悪い訳ではないが、そういう考えの人もいることは事実だ。

 アスパラの場合、新規就農者に5年の補助がある。アスパラがものになるまで、そのくらいかかるが、きゅうりであれば2年の補助でいい。新規就農者ではなく、私のように自分でやる人もいる。そういう人へも多少なりとも補助があると違うのかなという声もある。

〈市 長〉 雄国でソーラーパネルをやっている業者は、パネルの下でぶどうを栽培しており、ワイナリーを作りたいという思いでやっている。そことのコラボはできないか。また、その近くでは、ナツハゼ等を栽培しサイダーを作るなど先進事例もあるので、ぜひ市へ相談いただきたい。何が支援できるかも含めて検討したい。

〈市 民〉 PRして、広まっていけばいい。喜多方イコール、ラーメンだけではなく、山ぶどうもあるとか、農作物もおいしいということになれば、嬉しく思う。

〈市 長〉 野生の山ぶどうのつるを利用し加工している人が関柴にいる。大変良いもので、銀座辺りで高値で売られている。

〈市 民〉 つるを編んで出品している方がいるが、2日くらいで完売するそうだ。つる専用の山ぶどうも育てて行こうとも考えている。編めるようになるまでにするには、時間がかかるが、喜多方市の工芸品として売り出せば、有名になると思う。

〈市 長〉 実は、もちろんのこと、つるも利用すれば、限りなく可能性が広がる。

〈市 民〉 私のように新規就農制度を使わないで、やる若者がいない。使わない農地がどこにあるのかも知らない。私は、使わないパイプハウスがあれば、それを譲ってもらい、解体から組み立てまで自分でやっており、そういうことを活かしていけば、農地が荒れずに済むのではないか。使わなくなった農地でも、そこにビニールハウスが建っていれば買うことができないが、撤去すれば、新たに田として活用する人も現れる。解体業者に頼むと高額なので、壊してくれるなら無料で持って行ってくれという人もいる。農地を荒らさないためにも、そういう情報は必要で新たに農業に取り組みたいという人がいれば、格安でビニールハウスを手に入れ、農業を始められるので、補助金を使わないで済む。ビニールだけは、新しいものの方がいいが、それでも約10分の1でハウスも建てられる。高齢になり、解体せずそのままにしている方が多いので、どうにかしたいが、私一人の力だと限界がある。

〈市 長〉 農業振興課では、新規就農も含め農業をやってみたい、規模拡大してみたい等の相談に応じている。今、米余りで歴史的な大転換の時期に入っており、主食米を作らず、加工米やホールクロップサイレージに回さざるを得ない。こんなに美味い米を作れる地域で、米を作られないという話もおかしなことだ。サラリーマンよりも収入があればやりたいという人も結構いると思う。

〈市 民〉 農業は、きつくて儲からないというイメージだったが、今儲けを出せるようになったと若者に伝えていきたい。補助金を使ってハウスを建てたとしても半分は持ち出しなので、1年分の儲けは、それで飛んでしまう。いかに経費をかけないかが重要だ。農地も余っているので、それを安く借りてやっていけばプラスにならない訳はない。やり方次第だと思う。

〈市 長〉 高齢となり田んぼを委託していたが、受託者も高齢となり、今年から作れないという話が結構ある。

〈市 民〉 秋、JAで米運搬の仕事をしているが、熊倉にはそういう方が結構いる。ライスセンターを紹介するなど、話しをしている。

〈市 長〉 米の需給バランスが崩れ、高価格の農作物を作るには、ハウス園芸が一番だと思う。会津産のきゅうりは、首都圏でも評判がいい。JAも1つになり、かなり力を入れている。このまま、皆が米を作り続ければ、米は安くなる。そうなれば米栽培は、ますます難しくなり産地がどんどん消えて行ってしまう。

 国県、市に手厚い農業の支援策がある。圃場以外の部分への利子補給や、JAで利子補給した場合は、市でその3分の1を支援するなど、経営形態によりさまざまな形の支援があるので、設備投資するにしても、ぜひ相談いただきたい。

〈市 民〉 周知不足もあると思うが、そういう制度が分からない人が多い。離農者が多い中、新規就農者でなくても、何かしら該当するものもあるので、それをうまく活用し、若者が参入してくれればいい。若者が興味を持ち、ハウスや栽培等について見学にきて、そこでいろいろ教えてあげられればいいと思っている。

〈市 長〉 70歳以上で鍬柱の人がまだまだ多い。仲間内で集まるので、相談にのってほしいとなれば、JAも含め職員を派遣する体制も取れるので、言ってほしい。喜多方は、農業が基幹産業なので、そのような考え方で、今後も進めてまいりたい。例えば、このような支援があれば、もっとやりやすくなるといった提案型の話もしていただきたい。山ぶどうはすごく良いと思うが、定着するまで時間がかかる。

〈市 民〉 商品化できればいいが、そうなるとPRも必要だ。薄めれば本数を出せるという人もいるが、それでは意味が無い。100%ジュースの健康食品としてPRしたい。

〈市 長〉 明治時代から健康食品をやっているトップメーカの工場が喜多方にもあるので、単価の違いはあると思うが、加工は南会津に持って行かなくてもできると思う。

〈市 民〉 仕事が忙しいから断れたのか、ある程度の量が無いとできないから断られたのかは分からないが、断られたという話を聞いている。

〈市 長〉 地域の中で、口コミなど皆で支え合ってPRすれば、効果的だ。また、ふるさと納税もあるので、いろいろなやり方で力を結集してやっていきたい。

〈市 民〉 農業でいろいろイベントできないか考えている。新規就農者も集まって、いろいろ話をして輪を広げようとしている。コロナが終息すれば、若者を中心に何かやっていこうかと考えているので、ぜひ市にも協力していただきたい。

〈市 長〉 分かった。何かあったら直接、農業振興課や農協に相談いただきたい。今度、現地へ行ってみたい。ぜひ、頑張っていただきたい。

3 団体

⑴ 喜多方市におけるワーケーションの推進について
⑵ ワーケーション自治体協議会及びふくしまグリーン復興推進協議会との連携について

〈市 民〉 喜多方にとって「ワーケーション」を取り組む上で一番のポイントは、地方創生のチャンスだということだ。都市にいるメリットが少なくなり、地方でもパソコン1つあれば仕事もできる。また、今までやったことのない仕事をやってみたいという若者も増えており、そういう方々に選んでもらえる喜多方になればいい。

 ワーケーションと観光との違いは、一言でいうと、「新しいライフスタイルの提案」だ。一時的な交流人口の増加という観光の面だけではなく、継続的に関係し続ける人が増えていくのがメリットであり、非日常の時間の過ごし方として来る方々と日常生活の場としている方との間を創出していけるのが特徴だ。ワーケーションの推進は、地域の課題となっている移住・定住者を増やしたいというハードルが下がってチャンスになるし、少子高齢化の解決にもつながり、新しい観光資源の可能性も大いに出てくる。ワーケーションのおもしろいところは、キーパーソンとなる人が喜多方に来ることで、自ずと活性化し、新しい風が吹くというのが素敵なところだ。ワーケーションの推進に関して、市長の考えはどうか。

〈市 長〉 同感だ。このコロナ禍で大企業等は、サプライチェーンがダメになるのではないか。国内回帰、田園回帰が必ず起きると考えており、そうなれば、自然や健康といった人間回帰も起きる。その受け皿は、地方にある。コロナ禍の地方創生のキーワードは、「地方」だ。イコール「喜多方」だと自負している。ただ、全国には1,300もの自治体があり、皆狙っている。そこが問題で、いかに市民を巻き込んだ真のワーケーションの聖地を作っていくかが鍵だ。コロナ禍が1年以上経過し、首都圏から地方に移住する方は非常に多いが、首都圏周辺エリアに集中しており、栃木を越えて福島にどう呼び込むかが重要だ。 

 ここには、歴史、伝統、文化があるが、最近、駒形で藤権現遺跡が発見された。東日本や西日本にある全国の遺跡が会津若松市の北側から喜多方のエリアで大変な数に上る。なぜ、こんなにも遺跡があるのかと言う考古学者もいるが、先人がこの地を選んで生活し、未来にさまざまな歴史、伝統を紡いできたからだ。このDNAが我々にも受け継がれているので、瓜生岩子や蓮沼門三のように人に対する思いやりや福祉の心が自然とできている。

 喜多方は、会津若松市の経済圏であり、商人のまちであったので、そういった強みを活かすとともに、飯豊山の伏流水を利用した醸造業や観光資源などがあり、それらと歴史、伝統、文化など、他には負けないものがここにはある。しかし、残念ながら、このことに気が付いていない市民が多い。お田植祭など、自分の地域の宝を磨き直しながらワーケーションという形になればいいと考えている。

〈市 民〉 ここを選んでもらう理由は、まさしくその辺にある。日本全国、皆、似たような環境なので、その中で選んでもらうにはどうすればよいか。我々は、これまでの経験からアイデアを見つけたので、提案したい。大きく分けて2つある。1つは、エリア戦略であり、もう1つは、喜多方ならではのコンセプトだ。ワーケーションベルトということで、北塩原村や磐梯町は、自治体協議会に加盟しワーケーションを進めるという姿勢を示しているので、喜多方も加盟してそのプラットホームを活かしながら、国立公園の中でワーケーションを進めていただきたい。小泉大臣も来て言っていた内容にも入ることができ、効率的にPRもできると思う。

 2つ目は、会津若松市がすでにスマートシティという旗を立ててやっているので、そことのつながりも必要だ。商人のまちとして昔からつながりのある会津若松と手を組みワーケーションも一緒に進めれば、IT系企業へのアピールにもつながると思う。

 3つ目は、個人ユーザーということで、1つの市に、1週間滞在することにあまり魅力を感じないが、エリアの中で滞在しようということになれば、行ってみようという滞在理由にもなる。また、移住を考えた場合、暮らしの範囲が、このくらいのエリアになると思うので、ワーケーションベルトということで、地域で連携していくのが一番良いと考えている。

 4つ目は、大人のキッザニアということで、喜多方は、そのポテンシャルを  持っている。ワーキングホリデーの喜多方版として実施し、そこで聖地を目指そうという考え方だ。小さくまとまっている喜多方らしさが人柄も含めて活かされる形ではないかと思う。かつて日本一であったグリーン・ツーリズムをもう一度掘り起こし、新たな風を入れて発展させていくことも可能だと思う。

 今、農業が農伯も含めて高齢化しており、やめていく方も増えているし、耕作を放棄するところも増え、田畑も荒れるなど、いろいろな問題を日本全国で抱えている。何が問題かと考えると、生産はどんどんできるのに、それを市場に流すときに足がない。例えば、ワーケーションで来た若者が興味を持って、軽トラや自転車で集配業をやればいい。今で言う、地域限定のウーバーイーツで二次交通を担っていただければ、そういう仕事も可能だ。実際、神奈川ではやっている。アスパラが伸び切ってしまうので、誰か来てほしいとスマホで呼びかければ、時間のある方がそこに行き収穫を手伝い、報酬を得ることもできる。まちと里を結ぶ担い手ができれば、農業問題も少しは解決するし、人も定着していく。

 ワーケーションで来る目的は、人それぞれ異なるが、皆がパソコンを持ってきて仕事をする訳ではない。楽しそうなことをやっているとなれば、来る人も増えると思うので、そういう提案を地元で作って発信していくことが大事だ。市役所に任せっきりではなく、市民の自発的な活動を絡み合わせて行ければ最高だと思うので、このグリーン・ツーリズムを強力に押し出したい。グリーン・ツーリズムは、喜多方に元々ある土壌なので、それを活かしたい。在郷商人のまちで、農業も基幹産業であるので、そこを取り持つのは、外部から来るキーパーソンだと捉えてやっていただきたい。

〈市 長〉 今、農業は大変な状況だが、農業は生命産業でもある。新規就農者は徐々に増えてはいるが、サラリーマン並みの対価があれば、こんなに自然もあるし皆がやると思うので、その辺のシステムを変える必要がある。今、チャンスなのは、米だ。令和2年度に米の需給バランスがすごく崩れてしまった。それぞれの地域で特徴ある米が競争となっており、結果的に人口減少も相まって、主食用米が減ってきている。米を作る方が経営的に安定すると思っている人が多いので、需給バランスが崩れ、米の価格が一層値下がりしている。

 米は、我が国の形を作ってきたものであるが、その瑞穂の国がそうでなくなってしまう。国では、そうならないよう主食用米の安定供給を図るため、加工米や飼料米に回している。喜多方は、県内では郡山市に次いで、2番目に水田面積が大きいので、水田農業をどうするのかは、我々に課せられた大きな課題であり、転作をやらざるを得ない。そのためには、高収入を得られる作物、きゅうり、トマトなどのハウス園芸が必要だ。土地が良いので、喜多方の園芸作物は評判がいい。高収入を得ている方もおり、新規就農者も増えている状況だ。

 グリーン・ツーリズムも大きなキーワードになると思う。コロナ禍で受け入れたくても受け入れられない状況が続いているが、コロナの様態が分かってきたので、手指消毒などの感染対策を徹底するとともに、今後、高齢者から順次ワクチン接種もはじまるので、話しは変わってくると思う。

〈市 民〉 今年は、関東方面の高校等の予約が入ってきている。会津若松市は、教育旅行で訪れた人に、お土産券として3,000円渡しており、うまいことを考えている。

〈市 長〉 教育旅行が増えればいいのだが。喜多方でもGOTOとは別に、それらも考えており、今度の臨時会に提案する予定だ。県民割は、金額が高く、なかなか該当にならないが、そうではなく、前回喜多方で取り組んだものを再度一年間かけて実施したい。コロナで自粛もいいのだが、経済も回していかなければならない。各種イベントも感染対策を徹底した上で、進めていきたい。

〈市 民〉 今まで、皆さん我慢してきたので、美しいものを見たいと思っている。会津盆地は楽しむところがたくさんあるので、1箇所だけではなく、それをベルトのようにつないで広域連携していけるというのも、会津の魅力だ。

〈市 長〉 自分のところで、全て完結するという時代はもう終わった。それぞれのところに良いものがたくさんあるので、いいものを紹介し合えるような形となれば、県全体で盛り上がると思う。福島県は、平成23年、地震と原子力災害という複合災害を経験しているが国民や世界の方々に、風評被害にも負けず、頑張っている姿を見せ続けて風化させてはいけない。

〈市 民〉 さらに提案がある。磐梯町も加盟している自治体協議会に喜多方もぜひ加盟いただきたい。また、観光だけではなく、仕事もとなると、ワークスペースの整備が必要であるが、貧弱であるため、その支援もよろしくお願いしたい。

〈市 長 〉対応できると思う。

〈市 民〉 お金がかかるが、蔵等の魅力的なものを簡単に整備し、そこでワーケーションをやっていただくのも大事だ。恋人坂にワークスペースがあれば素敵だと思うし、飯豊山の見晴らしを見たら来た人は皆、惚れこんでしまうはずだ。

〈市 長〉 自転車のヒルクライムの大会をやったこともあり、宝物がたくさんある。

〈市 民〉 宝物の中でも、これを磨こうということで一点に決めて勉強会や研究会をやりたいと思っているので、その際は市にも協力をいただきたい。

〈市 長〉 市でもお手伝いできることがあれば、お手伝いしたい。自治基本条例を作り、まちづくりの取り組みを進めている。コロナ禍が終息すれば、インバウンド関係も含め進めてまいりたい。

〈市 民〉 海外では、日本の比ではないくらいワーケーションが広まっているので、そこを見据えて準備を今から進めておくのも大事だ。喜多方ならではのコンセプトをきちんと持って進めていただきたい。

〈市 長〉 全国津々浦々、皆が手ぐすね引いて狙っているので、それに負けないことが大事だ。行政だけではできるものではないので、市民や民間の皆さんを巻き込んだ中でやっていきたいと思うので、今後ともよろしくお願いしたい。

4 個人

⑴ 瓜生岩子のPRについて

〈市 民〉 瓜生岩子の語り部の会に所属しており、イベントなどにおいてさまざまな活動をしている。今年は大河ドラマで渋沢栄一について放送しているが、瓜生岩子は、渋沢と同時代に生き、関りが深いことから一緒に盛り上げていくことはできないか。

〈市 長〉 今、コロナ禍で下向きの話ばかりなので、先人の話を語っていただき将来に向かって夢や希望が持てるようなものを作っていく必要があると思っており、ぴったりの提案だ。市等のイベントを紹介させていただきたい。

〈市 民〉 瓜生岩子の人形を持ちながら、手作りの紙芝居を読んでいる。その22枚目に、渋沢栄一さんが出てくるので、一緒にPRできたらいい。ホコ天でやった時は、小さい子供も聞いてくれたが、瓜生岩子を知らない人がたくさんいる。クリミア戦争のナイチンゲールも知らない。

〈市 長 〉 実行委員会形式のイベントは、その了解をもらい出番を作りたい。イベントやグリーン・ツーリズに来た方などいろいろな場面で有効に活用できると思う。

〈市 民〉 今まで、コロナで行けなかったが、今月末に行って浅草寺で活動する予定だ。8月には大きなイベントでやるなど、少しずつ予定が入ってきている。

〈市 長〉 渋沢栄一は、日本の経済を作ってきた人だ。蓮沼門三へ資金援助したり、後援会長もやったりしている。瓜生岩子は、県の社会福祉事業、あるいは、日本のナイチンゲールと言われており、女性の社会進出の第一人者でもある。女性の立場で孤児院を作るなど全国的に認められ、渋沢栄一も関係することになった。

〈市 民〉 語り部を8年くらいやっている。また、高校生からの夢であったチンドン屋もやっている。何かあれば協力したいと考えているので、よろしくお願いしたい。

〈市 長〉 瓜生岩子は、教育委員会で副読本や資料館を作るなど、市民の目標とする女性像ということでやっている。日本の福祉事業、慈善事業の先駆者であることは間違いないし、ナイチンゲールの教え以上のものを施していた。戦争孤児のための施設を作ったり、その資金とするため、水あめを作ったりしていた。

〈市 民〉 敵にも、はっきりと瓜生岩子だと言って、敵味方の区別なく手当に当たっていた。施設も3つ作ったが、医者から無料でやってはダメだということで、全て潰されてしまったと紙芝居でも話している。下岩崎の施設もあったが、狭いから福島に移っていったとのことだ。

〈市 長〉 教育が浸透していない時代に、縫い針を女性に教えて職業技術を身に付けさせるなど、当時は考えられない時代であった。その方が喜多方の方ということで、風化させてはならない。
 公民館主催で講師を呼んで講演会等を開催している地区もある。そういうところに出ていただいてはどうか。また、レトロ横丁というイベントがあるが、そのイベントには、チンドン屋がおらず、早稲田大学の学生が出演している。

〈市 民〉 ぜひ、ボランティアとしてやらせていただきたい。レトロ横丁は、違う件だが、頼まれて出た年もある。富山でのイベントの際は、早稲田の学生と一緒に出たこともある。

〈市 長〉 笛を吹く人とか、仲間でやっているのか。

〈市 民〉 東京に仲間がいる。その方々と全国あちこちで活動している。チンドン屋などの活動は、高校生からの夢なので、遠くでも苦にならない。

〈市 長〉 本日は、素晴らしい提案いただいた。いろいろな機会があると思うので、何かあったら、お手伝いいただきたいので、よろしくお願いする。


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